独オペルのフラッグシップモデル「インシグニア」と小型MPV「メリーバ」の改良新型モデルの販売が好調だ。インシグニアは昨年秋の発売以来の累計受注台数が11万5,000台に、今年初めに販売を開始したメリーバは5万台超に達している。
インシグニアとメリーバの改良版の特徴は、最新のエンジンテクノロジーや先進的なインフォテインメントシステムに加え、人間工学に配慮したシートにある。オペルは安全で快適なカーシートを開発するため、脊椎の健康を推進する目的で設立されたドイツの社団法人AGRと長年にわたり緊密に協力してきた。同社のカーシートは量産車メーカーとしては初めてAGRの認証を受けている。認証を受けるためには、4ウェイランバーサポート、クッションティルト、クッションアジャストメント、コンターアンドボディサポートの4つの基準を満たす必要がある。
オペルの親会社であるゼネラルモーターズ(GM)のシニアマネージャー、ロイヒトマン氏(シートエンジニアリング担当)は、「シートは軽量素材、特殊なフォーム構造、多様な機能を果たす多数のモーターを含むエンジニアリングの傑作だ」と指摘。「我々のシートはあらゆるサイズの人に合うように作られており、これは短時間あるいは長時間のドライブでの疲労を軽減するために欠かせない」と述べている。