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2014/8/22

一般・技術・その他 (旧)

EU・カナダFTA締結交渉が最終合意へ、16年半ばにも発効へ

この記事の要約

欧州連合(EU)とカナダの自由貿易協定(FTA)締結交渉をめぐり、カナダ政府は5日、合意書の取りまとめ作業が完了したことを明らかにした。法律面からの最終的な見直しと翻訳作業を経て、欧州議会とEU加盟国およびカナダ各州で批 […]

欧州連合(EU)とカナダの自由貿易協定(FTA)締結交渉をめぐり、カナダ政府は5日、合意書の取りまとめ作業が完了したことを明らかにした。法律面からの最終的な見直しと翻訳作業を経て、欧州議会とEU加盟国およびカナダ各州で批准手続きに入る。カナダ側はFTA発効が2016年半ばになるとの見通しを示している。

EUとカナダは2009年10月にFTA交渉を開始した。農業分野における市場アクセスなどをめぐって調整が難航し、交渉はこう着状態にあったが、昨年10月に欧州委員会のバローゾ委員長とカナダのハーパー首相がブリュッセルで会談。FTA締結に向けて基本合意に達し、双方はその後、投資家保護や農産品の輸入割当などいくつかの課題について詰めの交渉を行っていた。EUにとってカナダとのFTA締結は、より重要な貿易相手国である米国との環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の「ひな形」になるとみられている。

カナダ政府高官は記者団に対し、最終合意に向けて残る最後の課題は技術的な問題であり、双方の交渉責任者が再び協議する必要はないと説明した。9月にはオタワでEU・カナダ首脳会議が開催されることになっており、そこで合意書の内容が明らかになる可能性もある。

EUにとって主要8カ国(G8)とのFTAはカナダが初めて。協定が発効すれば98%以上の貿易品目で関税が撤廃され、EU・カナダ間の貿易額は20%以上拡大するとみられている。

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