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2014/8/22

一般・技術・その他 (旧)

オペル、3Dプリンター製の工具を生産ラインに投入

この記事の要約

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社であるオペルは生産ラインに3Dプリンターで作製した樹脂製工具を使用している。従来の工具に比べ、デザインの自由度が高いほか、デザインの変更に対応し易く、重量が軽いといった特徴 […]

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社であるオペルは生産ラインに3Dプリンターで作製した樹脂製工具を使用している。従来の工具に比べ、デザインの自由度が高いほか、デザインの変更に対応し易く、重量が軽いといった特徴がある。現在はドイツのリュッセルスハイム工場で従業員6人のチームが工具を生産し、欧州の工場に供給している。

3Dプリンター製の工具は例えば、ドア下にクロームドア敷居を接着する作業や、後部のサイドガラスにロゴを正確な位置に付けるための補助工具として導入しており、約40種類が投入されているという。

当初は、独アイゼナハ工場の「アダム」と「アダム・ロックス」の生産ラインに投入したが、現在は「インシグニア」とカブリオレ「カスケーダ」の生産ラインでも使用しているという。今後さらに幅広いモデルの生産工程に導入していく方針を示している。

3Dプリンター製の工具は、これまでは機械加工で金型を作り手作業で作製していたような生産量の少ない工具に採用しているという。生産コストを大幅に削減できるほか、穴を開けや塗装といった加工が可能で、接着したり他の素材と組み合わせたりすることもできるとしている。大きな工具の製作はまだ問題があるが、複数の部材を接着することで対応している。

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