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2014/9/12

企業情報 - 部品メーカー

独マーレ、ベーア統合効果で大幅な増収

この記事の要約

独自動車部品大手のマーレが8日発表した2014年上半期の売上高は49億1,460万ユーロとなり、前年同月に比べ62.0%増加した。大幅な増収は2013年10月1日付けで独同業ベーアを統合したことが主因と説明している。ベー […]

独自動車部品大手のマーレが8日発表した2014年上半期の売上高は49億1,460万ユーロとなり、前年同月に比べ62.0%増加した。大幅な増収は2013年10月1日付けで独同業ベーアを統合したことが主因と説明している。ベーアの統合と為替相場の影響がなかったと想定した場合の増収は3.4%になるという。地域別では特に、西欧、北米、中国事業が増収に寄与した。

地域別の売上高は、欧州が前年同期比80.3%増の26億540万ユーロに伸びた。西欧市場が徐々に回復基調にあり、ドイツ市場も比較的安定して推移した一方、ロシアとトルコでは政治の不安定と為替相場の影響で売上高が予想を大幅に下回ったと説明している。北米の売上高も76.2%増の11億1,240万ユーロに大きく伸びた。

南米市場の売上高は3億3,570万ユーロにとどまり、前年同期を2,400万ユーロ下回った。ブラジルのレアルとアルゼンチンのペソが下落した影響が大きく、為替相場で売り上げが6,100万ユーロ押し下げられた。アジア・太平洋地域の売上高は40.1%増の8億3,740万ユーロ。中国や韓国で事業が好調だった。また、ベーアの統合により、南アフリカの売上高(2,370万ユーロ)が初めて加わった。

上半期の経常利益は2億1,710万ユーロ、最終利益で1億4,610万ユーロを確保した。

同社は年初に通期の売上高で100億ユーロを予想していたが、これを97億~98億ユーロに下方修正した。東欧や中東の政治不安が収益にマイナスの影響を与えると懸念している。

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