産業用電池大手の仏サフトは19日、米カリフォルニア州の教育機関からリチウムイオン電池を搭載した蓄電システム(ESS)を受注したと発表した。
リチウムイオンESSは太陽光発電システムと連携させることで、発電して余った電力を蓄電したり、発電量の少ない時間帯に蓄電池から供給することができる。今回受注したのは4つのコンテナを備えた1MW/3MWhのESS。サフトはこれまでにカリフォルニアで500kW/1500kWhと1MW/3MWのESSをそれぞれ1件納入している。
カリフォルニア州では2013年にエネルギー貯蔵法(州法AB2514)が施行され、州内の電力会社は2020年までに合計1.3GWのESSを導入することが義務付けられており、サフトでは今後も受注拡大が期待できるとしている。
サフトは1918年の創業で、欧州、北米、アジアの18カ国に14カ所の生産拠点を持ち、リチウムイオン電池のほかニッケル水素電池、ニカド電池、リチウム一次電池及び各種電池を用いたバッテリーシステムの生産を手がけている。