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2014/9/26

企業情報 - 部品メーカー

独エーベルスペッヒャー、商用車向けに燃料電池の補助電源を開発

この記事の要約

自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーはドイツのハノーバーで開催されるIAA商用車見本市(開催期間:9月25日~10月2日)に、燃料電池を使用した補助電源装置(APU)を出展する。商用車の空調や […]

自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーはドイツのハノーバーで開催されるIAA商用車見本市(開催期間:9月25日~10月2日)に、燃料電池を使用した補助電源装置(APU)を出展する。商用車の空調や冷蔵庫などに電力を供給する。同装置は開発中で、2017年末に米国市場に先行投入するとの見通しを示している。

このAPUの燃料電池は高温で作動するタイプで、ディーゼル燃料を空気と混合させた後に触媒に通し、水素と一酸化炭素を含んだガスを発生させて燃料としている。最大出力は3kWで、エネルギー変換効率は最大40%と説明している。同システムの開発では、停止した状態での暖房システム(プレヒーター)や排ガス処理システムの触媒など、エーベルスペッヒャーがこれまで培ってきた技術が活用されている。

商用車に搭載するシステムの電動化が進めば、燃料電池を使用したAPUの利用範囲が広がると見込んでいる。例えば、冷却水ポンプや圧縮空気システムなど、現在はエンジンと連結して作動しているシステムに、将来は燃料電池を使用したAPUの電力で対応できるようになると見込んでいる。

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