現代自動車は2日に開幕したパリモーターショーで、直噴ターボガソリン(T-GDI)エンジン「カッパ T-GDI」と、同社初の7速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を公開した。
カッパ T-GDIは排気量1.0リッターと1.4リッターの2タイプ。排気量998ccの3気筒T-GDIエンジンは1.0リッター「カッパMPI」エンジンをベースに、直接噴射システムやシングルスクロールターボなどを加えたもので、ドイツ・リュッセルスハイムにある欧州テクニカルセンターで開発された。最高出力118bhp、最大トルク127lb ftを発生する。排ガス流量を電子制御することでフローを改善し、ローエンドのトルクとスロットルのレスポンスを向上している。1.0リッターのT-GDIエンジンは、2015年に発売する新型「i20」に採用する予定。
排気量1.4リッターの4気筒T-GDIエンジンは1.4リッター「ガンマ」エンジンの後継で、重量はガンマより14キログラム軽い87キロ。排気マニホールド内に組み込んだ高圧シングルスクロールターボを搭載する。同エンジンは現代自初の7速DCTとともに、圧縮天然ガス(CNG)車のコンセプト「i30 CNG」に搭載されており、CNGモードでの最高出力115bph、最大トルクが152lb ftとなる。