ボルボ・カーズは7日、センサーフュージョン技術によって車両周辺の状況を360度にわたって感知できるサラウンビューシステムの開発に成功したと発表した。安全性の向上や自動運転の実現に大きく貢献するとしている。
センサーフュージョンは、レーダーやカメラなどから得た多くのデータを統合的に処理することで、単一のセンサーからは得られない高度な認識機能を実現する手法。ボルボのサラウンドビューは、あらゆる交通シナリオにおいて衝突を回避するルートを特定するマヌーバージェネレーターによって強化されている。このシステムは常に車両周辺の危険を分析し、自動ブレーキや自動ステアリングによってドライバーをアシストする機能も備えている。
ボルボは、2020年までにボルボの新型車による死傷者をゼロにするという安全目標を掲げている。目標達成をサポートするプロジェクト「ノンヒットカー&トラック」のプロジェクトマネジャーを務めるアルメバド氏は、サラウンビューシステムとマヌーバージェネレーターによって、安全目標の実現に大きく近づいたと説明。さらに、どのような状況でも衝突を回避することを可能にする技術は、自動運転車の開発にも大きく貢献すると強調している。