英国のビジネス・イノベーション省(BIS)は20日、同国の自動車産業における技能向上を支援する新しい基金プログラムを発表した。国内のサプライチェーン業界の技能者不足の問題に対応し、持続的な成長を支援することを目的としたもので、日本のニフコ、ユニプレスを含む部品メーカー6社の英国法人が計540万ポンドの助成を受ける。政府と企業がそれぞれ270万ポンドを負担する。
BISによると、英国で生産する自動車に搭載する部品のうち、国内で調達する部品は約3分の1にとどまっている。今回の支援プログラムにより、国内のサプライチェーン業界が大手自動車メーカーから受注を持続的に獲得できるようにするための人材育成を支援する。
540万ポンドの助成金のうち270万ポンドは自動車サプライチェーン業界における技能向上を目的とした雇用主オーナーシップ基金(Employer Ownership Fund for the auto supply chain)から拠出する。同基金を通した助成プログラムの第2ラウンド(助成総額:1,000万ポンド)の募集は11月3日から開始する。
今回の第1ラウンドで助成を受けるのは下記の6社:
ベンテラー(コービー)、ブローゼ(コベントリ)、ゲトラク(ヘイルウッド)、ゲスタンプ(セジフィールド)、ニフコ(ストックトンオンティーズ)、ユニプレス(サンダーランド)