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2014/10/24

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、米テスラから資本撤退

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは21日、米電気スポーツカーメーカーのテスラから資本撤退すると発表した。保有株約4%をテスラに売却する。両社の協力関係に影響はないと説明している。売却利益(約7億8,000万米ドル)は今後の事業に […]

独自動車大手のダイムラーは21日、米電気スポーツカーメーカーのテスラから資本撤退すると発表した。保有株約4%をテスラに売却する。両社の協力関係に影響はないと説明している。売却利益(約7億8,000万米ドル)は今後の事業に投資する。

ダイムラーは当初、2009年5月にテスラの資本の9.1%を取得した。その後、2009年7月にアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系投資会社アーバル・インベストメンツとの共同出資(内訳:ダイムラー60%、アブダビ40%)とし、テスラの持ち分の40%をアーバルに売却した。2010年6月末にはテスラが株式を公開したため、ダイムラーの出資比率は約4%に縮小していた。

ダイムラーはメルセデス・ベンツ「Bクラス」の電気自動車「Bクラス・エレクトリックドライブ」にテスラのリチウムイオン電池を採用している。「Bクラス」の電気自動車は今夏に米国市場で発売した。11月には欧州市場でも販売を開始する。

ダイムラーのボド・ユッバー財務担当取締役はテスラからの資本撤退について、「テスラに投資したことに極めて満足している。両社の業務提携において資本参加は必要ないと判断した」と説明している。

■ 相次いで保有株売却

ダイムラーは近年、相次いで保有株を売却している。2013年には欧州航空防衛大手EADSの保有株を売却し、同社から資本撤退した。また、今春には英航空機エンジンメーカーのロールスロイスと設立した合弁会社ロールスロイス・パワーシステムズ(旧トグナム)から資本撤退する方針を発表した。

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