自動車用防振システムメーカーであるトレルボルグ・ヴィブラコースティックはこのほど、タイに新工場を建設すると発表した。エンジン・マウント、車台部品、ダンパーを生産し、現地の顧客に供給する。生産は2015年第2四半期に開始する予定。今後数年以内に従業員数は約200人になる見通し。
新工場は、バンコクの南東112キロメートルに位置するラヨーン県のヘマラート・イースタン・シーボート工業団地(ESIE)に建設する。フォードやスズキなどの自動車メーカーの工場に近いほか、物流アクセスも良く、質の高い人材を確保しやすいことが同地進出の決め手となった。
新工場の生産面積は3,900平方メートルとなる予定だが、今後さらに2,000平方メートルの拡張も可能という。タイの新工場はトレルボルグ・ヴィブラコースティックにとって世界で39番目の工場となる。
トレルボルグ・ヴィブラコースティックは、スウェーデンのゴム・自動車部品大手トレルボルグと独自動車部品大手フロイデンベルクが2012年に設立した自動車用防振システムの合弁会社。従業員数は約1万人で、2013年の売上高は約17億ユーロだった。