スウェーデンのボルボ・カーズは9日、中国四川省の成都工場でコンパクトプレミアムクロスオーバー「XC60」の生産を開始した。
成都工場は成都経済技術開発区にあり、年産能力は12万台。2013年に稼働を開始し、「S60」をベースに中国市場向けに開発したロングホイールベース車「S60L」を生産している。XC60は同工場で生産される2番目のモデルとなる。ボルボ・カーズはXC60の生産開始に合わせて従業員を500人増員しており、同工場の従業員数は2,650人となった。
XC60は世界的に販売が好調で、今年1~9月の世界販売台数は前年同期比20.4%増の9万8,309台、中国では同32.3%増の2万4,940台だった。同車は2008年の発売以来、世界累計販売台数が50万台を超えている。
ボルボ・カーズは中国で成都工場のほか、黒竜江省大慶の工場で初代「XC90」の中国向けモデル「XCクラシック」を生産している。また、河北省張家口ではエンジンを生産し、成都、大慶の両工場に供給している。