欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2014/11/14

企業情報 - 部品メーカー

ティッセンクルップ、中国にシリンダーヘッドカバーの工場開設

この記事の要約

独鉄鋼大手ティッセンクルップは4日、中国江蘇省南部の常州にシリンダーヘッドカバーの工場を開設したと発表した。 新工場は4,000万ユーロを投資して建設された。最大で200人を雇用し、年間100万個のシリンダーヘッドカバー […]

独鉄鋼大手ティッセンクルップは4日、中国江蘇省南部の常州にシリンダーヘッドカバーの工場を開設したと発表した。

新工場は4,000万ユーロを投資して建設された。最大で200人を雇用し、年間100万個のシリンダーヘッドカバーを生産する計画。

自動車、建設、風力発電設備向けコンポーネントを手がけるティッセンクルップのコンポーネント・テクノロジー事業部は現在、中国で11カ所の生産拠点を持ち、4,000人を雇用している。2012/13年度の売上高は7億5,000万ユーロで、このうち3分の2を自動車関連製品が占めた。

ティッセンクルップはシリンダーヘッドカバーの生産能力を増強しており、昨年は大連とドイツのイルゼンブルクで生産を開始。ブラジルのポソス・デ・カルダスでも工場を建設中で、年内に稼働を開始する予定だ。さらに、北米自由貿易協定(NAFTA)地域でも工場の建設計画を進めている。

ティッセンクルップのシリンダーヘッドモジュールは、従来別々にエンジン工場へ納品されていたカムシャフトなどをシリンダーヘッドとともにシリンダーヘッドカバーに納入前の段階で直接的に組み付けていることが特徴。これにより、従来と比べ最大30%の軽量化を実現したほか、エンジン工場での工数削減にもつながったとしている。

企業情報 - 部品メーカー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |