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2014/11/21

企業情報 - 自動車メーカー

メルセデス・ベンツ、調達構造を見直し・品質管理を統合

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは17日、乗用車部門メルセデス・ベンツ・カーズの調達構造を見直し、調達とサプライヤークオリティー管理業務を統合すると発表した。また、国際的な調達業務も見直し、中国、北米自由貿易協定(NAFTA)圏 […]

独自動車大手のダイムラーは17日、乗用車部門メルセデス・ベンツ・カーズの調達構造を見直し、調達とサプライヤークオリティー管理業務を統合すると発表した。また、国際的な調達業務も見直し、中国、北米自由貿易協定(NAFTA)圏、南アフリカにおけるプレゼンスを強化する。

メルセデス・ベンツ・カーズの調達・サプライヤークオリティー管理担当取締役に就任したクラウス・ツェーンダー氏は今後について、コンパクトクラスの現地調達比率を現在の60%から、次世代モデルでは80%に引き上げる方針を示している。「Cクラス」では調達コストを最大20%削減できると見込んでいる。

今回の組織再編の背景には、成長戦略「メルセデス・ベンツ2020」を進める中、事業のグローバル化と生産台数の拡大に加え、車種や駆動装置の種類が多様化し、事業が複雑化していることがある。メルセデス・ベンツは2020年までに30を超える新モデルを市場投入する計画であり、このうち11モデルは直接的な先行車のない新モデルとなる予定。

世界の4工場で生産する新型「Cクラス」が組織再編の効果が現れる最初のモデルになるという。同モデルはドイツのブレーメン工場、南アフリカのイーストロンドン工場、米国のタスカルーサ工場、中国の北京工場で生産する。

■ メルセデス・ベンツ・カーズ、調達規模は年数十億ユーロ

メルセデス・ベンツの調達・サプライヤークオリティー管理部門は、メルセデス・ベンツブランドと超小型車ブランドのスマート、メルセデス・ベンツのデリバリバンを管轄範囲とする。調達規模は、年数十億ユーロになるという。世界に約1,400人の従業員を抱え、中核となるドイツのシュツットガルト地域のほか、中国、米国、南アフリカに地域ハブ拠点を置く。さらに、メキシコ、インドにも調達業務のオフィスを設けている。世界のサプライヤー約1,500社との取引・品質管理を担当しており、サプライヤーのクオリティーでは、技術/イノベーション、品質、信頼性、コストの4つの項目を重視しているという。

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