欧州ソフトウエア最大手の独SAPは11日、独フォルクスワーゲン(VW)と英蘭系石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルと共同で、ネットワークに常時接続した車「コネクテッド・ビークル」のパイロットプロジェクトを開始したと発表した。
プロジェクトはドイツ北部ハノーバーで実施されており、SAPのクラウドプラットフォーム「HANA」上にアプリケーションを構築し、VWとシェルが提供するデータを利用して給油所や駐車場を探し出す情報サービスを提供するほか、給油の決済もスマートフォンでできるようにする。
SAP SEの製品&イノベーション担当取締役であるロイカート氏は、「シームレスな消費者経験を創造するにはシンプルさ、機能性、イノベーションを結びつけることが必要だ。ひとつの企業が単独でこうした経験を提供することはできない」と指摘。「VWおよびシェルとの提携は、ネットワーク化された経済における協力とイノベーションの威力を示すものだ」と語った。