英ジャガーランドローバー(JLR)は2日、ブラジル工場の建設に着手した。英国の自動車メーカーがブラジルに工場を建設するのは同社が初となる。
JLRは2013年12月、リオデジャネイロ州との間で、工場建設について合意した。工場は同州イタチアイアに2億4,000万ポンドを投じて建設する。床面積は6万平方メートルで、年産能力は2万4,000台。約400名の従業員を雇用し、まずは2016年からランドローバーの「ディスカバリー・スポーツ」を生産する。
JLRのスペス最高経営責任者(CEO)は、「ブラジル新工場はJLRの長期的な成長とって重要だ。今日の建設開始は、大きなマイルストーンであり、グローバルな生産拠点を展開する我が社の計画がまた一歩前進する」とコメントした。
ランドローバーはブラジルのプレミアムSUV市場で約5割のシェアを誇っており、ジャガーは同国で最も成長しているプレミアムブランドとなっている。JLRはブラジルの代理店ネットワークの構築に力を入れており、15年末には42店舗とする計画だ。