磁石やセンサーなどのメーカーであるスイスのボマテック(Bomatec)は1日、東京フェライトのマレーシア工場を買収したと発表した。同工場はボマテックグループに統合し、社名はボマテック(マレーシア)に変更する。
同工場(従業員数:約130人)は1993年の設立で、クアラルンプール近郊の港湾都市であるポート・クランで樹脂とフェライト(酸化鉄を主成分とするセラミックス)または希土類を成形加工したボンド磁石を生産している。
ボンド磁石は、自動車、白物家電、医療機器、機械・装置製造などに需要があるという。ボマテックはマレーシア工場の取得により、中量~大量ロットのボンド磁石の受注に対応できるようになる。また、磁石を使用した非接触センサーで今後、大幅な需要拡大を見込んでいる。