ベルギー化学大手ソルベイは3日、高性能樹脂の需要拡大に対応するため、インド・グジャラート州パノリ工場の生産能力を25%引き上げると発表した。
ウルトラポリマーの「KetaSpireポリエーテルエーテルケトン(PEEK)」および「AvaSpireポリアリールエーテルケトン(PAEK)」の生産能力を拡大する。これらの樹脂は高い剛性、優れた延性と強靱性を特徴としており、自動車産業や航空産業において金属に代わる素材として需要が年8~10%伸びている。生産能力の強化により、2015年第3四半期には年産能力が1,000万トンを突破する見通しだ。
ソルベイは2008年にパノリでPAEK樹脂の生産を開始して以来、生産能力の強化を重ねてきた。同社はグジャラート州サブリで研究・イノベーション(R&I)センターを運営している。