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2015/1/9

企業情報 - 自動車メーカー

アウディ、2015~19年に240億ユーロ投資

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは12月27日、2015~2019年の5年間に240億ユーロを投資する計画を発表した。うち約170億ユーロは設備投資に、約70億ユーロは開発費に充てる。また、全体 […]

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは12月27日、2015~2019年の5年間に240億ユーロを投資する計画を発表した。うち約170億ユーロは設備投資に、約70億ユーロは開発費に充てる。また、全体の70%は新モデルや新技術の開発に投資する。二酸化炭素(CO2)削減やコネクティビティー、運転支援技術の開発を強化するほか、世界的な生産能力の増強措置にも投資する。

具体的には、内燃機関エンジンの燃費改善、電気駆動技術(エレクトロモビリティー)、車車間通信などの自動車のネットワーク化およびデジタル技術、軽量化などに注力する。アウディは2020年までにラインアップを60モデルに増やす計画で、CセグメントおよびDセグメントの新モデルに重点を置く方針を示している。また、Qシリーズのモデルを拡充する計画で、2016年にはドイツのインゴルシュタット工場で「Q1」の生産を開始する。

■ 航続距離500キロメートルの電気自動車を計画

アウディのルパート・シュタートラー社長は独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』(12月27日付)とのインタビューの中で、2018年までに純粋な電気自動車を2モデル発売する計画を明らかにした。スポーツカーとスポーツ・アクティビティ・ビーグル(SAV)と呼ばれる4輪駆動のオフロード車を予定しており、SAVの航続距離は500キロメートルを超えると説明した。

現在、韓国と日本の電池メーカーと作業を進めているという。また、バッテリーセルを外部から調達し、制御技術は自ら開発する方針であるとも言及した。

このほか、CO2 削減に向けては、1年に少なくとも1モデルのプラグインハイブリッド車を市場投入する計画であるとした。すでに販売を開始している「A3」に続き、2015年初めには「Q7」を発売する。さらに「A8」、「A6」のプラグインハイブリッド車が続くという。

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