欧州連合(EU)で1日から自動車のリサイクル可能率を95%とすることが自動車メーカーに対して義務付けられた。韓国の起亜自動車は2日、同社はすでにこの基準を満たすとともに、リサイクル可能率を100%とすることを目指していると明らかにした。
起亜は京畿道の華城工場にある自動車資源再生(ARR)センターで、製品のライフサイクル全体を通して環境への影響を最大限に抑える技術の開発に取り組んでいる。先ごろ発売された「ソウルEV」は内装にリサイクルされたバイオベース素材が多く使用されるなど製造段階から「グリーン」なクルマとなっており、米国の独立系製品安全試験・認証機関アンダーライターズ・ラボラトリーズ(UL)の環境事業部門ULエンバイロメントの認証を取得した。
ARRセンターは、廃車から可能な限りリサイクル可能な素材を回収し、リサイクルできないコンポーネントは極力環境に影響を与えず廃棄できるようにするため、8段階にわたる解体プロセスを開発した。また、短時間で大量の自動車の解体・リサイクルを可能にするコンベヤシステムの開発にも取り組んでいる。