仏ヴァレオは、米ラスベガスで開催された国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」(一般公開:1月6~9日)に、ブルートゥース・スマートテクノロジーを活用したスマートキーシステムや自動運転のプロトタイプなどを初公開した。
スマートキーシステム「インブルー(InBlue)」は、スマートウォッチやスマートフォンに保存したバーチャルキーを使用して車の施錠・開錠ができるほか、離れた場所からタイヤの空気圧や燃料計、車を最後に駐車した場所などの情報にアクセスすることができる。また、バーチャルキーを他人に送ることもでき、カーシェアリングが容易になる。インブルーは2016年初頭から実車に搭載される見通しだ。
自動運転プロトタイプ「クルーズフォーユー(Cruise4U)」は、ヴァレオが自動車エンジニアリングサービス大手IAVと共同開発したもので、ドライバーは車を自分自身でコントロールするのか、クルーズフォーユーにステアリング操作、加速、減速などを任せるのかを決定。走行している車や静止している障害物をレーザースキャナーにより検知し、衝突を防止する。
ヴァレオはこのほか、対向車のドライバーを眩惑しないように自動で配光する「BeamAtic PremiumLED ヘッドランプ」や、コンパクトなデザインを保ちつつ600メートル先まで照らすことができるレーザーライティングのデモンストレーションを行う。