エネルギー貯蔵技術とクリーン燃料の開発を手がける英ITMパワーは5日、シェフィールドの生産拠点の拡張工事に着手したと発表した。
拡張工事では、水素ガスのパワートゥーガス(PTG)ユニットの受入試験(FAT)を行うためのテストベイを2カ所と、1メガワットのサブステーション1基をそれぞれ新設する。サブステーションの設置はノーザン・パワーグリッドが担当する。
ITMパワーは現在、866万ポンド相当のプロジェクトを契約中で、さらに81万ポンド相当の案件が交渉の最終段階に入っている。ボーン最高技術責任者(CTO)は、「増大する需要に対応するために処理能力の拡大とリードタイムの縮小が不可欠だ」と説明。今後さらに生産能力を強化することも検討していることを明らかにした。