スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは15日、タカタ製エアバッグの欠陥問題を受け、複数の自動車メーカーに対して交換用インフレーターを供給する契約を結んだことを明らかにした。2015~16年に最大2500万台分を供給する。
オートリブは供給先を明らかにしていないが「複数の自動車メーカーの求めに速やかに応じる」としている。同社は昨年12月、ホンダと交換用インフレーターの供給契約を結んだと発表している。
米国や日本などで起きているタカタ製エアバッグの不具合による大規模なリコール(回収・無償修理)を受け、自動車メーカーの間ではタカタ以外から交換用のエアバッグ部品を調達する動きが加速している。
オートリブはインフレーターを増産するため、米ユタ州の工場に3,000万~5,000万ユーロを投資して生産能力を増強する。増産体制が整うまでには約半年かかる見通しだ。