自動車向け内装品・シート製造大手の独のグラマーは1月15日、中国の江蘇裕華汽車零部件と設立した合弁会社グラマー・シーティング(江蘇)を完全子会社にすると発表した。江蘇裕華汽車零部件から合弁会社の資本の40%を取得する契約に署名した。
江蘇裕華汽車零部件は乗用車や商用車のシートなどを生産する自動車内装部品メーカー。グラマーと江蘇裕華汽車零部件は2012年末に合弁会社の設立で合意した。グラマー・シーティング(江蘇)は2013年からトラック向けのシートを生産している。
グラマーにとって今回の措置はグローバル成長戦略の一環であり、高い成長を示す地域における市場地位を強化する。グラマーのハルトムート・ミュラー社長は、「中国では高度な技術を用いたシートの需要が高まっている」と述べたうえで、「単独出資となることで、市場や潜在顧客により迅速かつ柔軟に対応できるようになる」との見解を示し、今後の事業拡大に意欲を示した。