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2015/1/23

企業情報 - 部品メーカー

独べバスト、スマートにIR吸収パノラマルーフを供給

この記事の要約

自動車用ルーフシステムなどを生産する独ベバストは、独自動車大手ダイムラーの超小型車ブランドであるスマートの3代目「フォーツー」にパノラマルーフを供給する。固定式パノラマルーフで、赤外線(IR)を遮断し、室内の過剰な温度上 […]

自動車用ルーフシステムなどを生産する独ベバストは、独自動車大手ダイムラーの超小型車ブランドであるスマートの3代目「フォーツー」にパノラマルーフを供給する。固定式パノラマルーフで、赤外線(IR)を遮断し、室内の過剰な温度上昇を防ぐ特徴を持つ。ルーフパネルには独バイエル・マテリアルサイエンスのポリカーボネートを使用している。

このパノラマルーフは、バイエル・マテリアルサイエンスのポリカーボネート「マクロロン AG2677」と黒色のABS樹脂ブレンド「バイブレンド T95 MF」を組み合わせており、2コンポーネント射出圧縮成形により製造する。

「マクロロン AG2677」には、パネルの材料となる顆粒に赤外線吸収体が含まれている。赤外線の遮断により室内の温度上昇を防ぐことが出来るため、エアコンの負荷を軽減し燃費を抑えることができる。下側のABS樹脂ブレンドを使用したパネルには、明るさを調整するための布製ローラブラインドを取り付けた。

フォーツーに使用する樹脂パネルの重量は9.8キログラム。ポリカーボネート製のパノラマルーフはガラス製に比べて重量が約50%軽い。ルーフの重量が軽いと車両の重心が下がるためスポーツ性が向上する利点もある。

ベバストはこのパノラマルーフをドイツ南東部のシーエルリング(レーゲンスブルク近郊)にある軽量部品センターで生産している。

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