独電機大手のシーメンスは、カーシェアリングサービスの車両の配置場所を予測するサービスを開発した。複数の車両が一定地域内の不特定の場所に配置されているカーシェアリングサービスでは、車両が常に同じ場所に配置されていないため、利用者がサービスを利用したい時に最寄りの場所に車両が見つからない可能性もある。シーメンスはこのような事態に対応するため、特定の場所および時間帯におけるカーシェアリングの車両の位置を予測するサービスを開発した。
シーメンスによると、過去の車両の位置や利用状況に関するデータを集めると、車両の配置状況をパターン化することができるという。これに、天気や祝日、大きなイベントなどの情報や、カーシェアリング会社が状況に応じて補足的に車両の数を増やすといった対策などを組み合わせ、車両の位置を予測しているという。
シーメンスのサービスは、交通情報を提供するプラットフォーム「SiMobility Connect」に活用する計画。同プラットフォームでは、カーシェアリングサービス、公共交通機関、タクシーなど複数の交通手段を組み合わせ、目的地にどのようにして到着できるかの情報を提供できるという。