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2015/2/6

企業情報 - 自動車メーカー

フォードCFO、ロシア事業に厳しい見通し

この記事の要約

米自動車大手フォード・モーターのボブ・シャンクス最高財務責任者(CFO)は独経済紙『ハンデルスブラット』(2月2日付け)の取材に対し、ロシア事業は2015年も厳しい見通しであるとの見解を明らかにした。日本メーカーや韓国メ […]

米自動車大手フォード・モーターのボブ・シャンクス最高財務責任者(CFO)は独経済紙『ハンデルスブラット』(2月2日付け)の取材に対し、ロシア事業は2015年も厳しい見通しであるとの見解を明らかにした。日本メーカーや韓国メーカーとの価格競争が厳しく、市場シェアが縮小した、と説明している。

ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)がまとめた同国の国内新車販売統計(乗用車・小型商用車)によると、フォードの2014年のロシア販売は前年比38%減の6万5,966と大きく落ち込んだ。原油価格の下落やウクライナ情勢をめぐる欧米諸国のロシアに対する制裁措置によりロシア経済は悪化しており、同国の通貨であるルーブルも急落している。

シャンクCFOは、日本メーカーは円安を味方に大幅な値下げを行い、韓国メーカーもこれに追随したため価格競争が激化した、と指摘する。AEBによると、日本メーカーの昨年のロシア販売は、日産が11%増となったほか、トヨタ(5%増)、三菱自(2%増)、マツダ(17%増)も販売を伸ばした。

シャンクCFOはフォードも価格を見直すほか、「あらゆるオプションを検討する」と述べ、さまざまな措置で危機に対応していく方針を示した。ただ、市場撤退の可能性は否定した。

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