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2015/2/6

一般・技術・その他 (旧)

VWがロボットを積極投入、戦後ベビーブーム世代の退職で=独紙

この記事の要約

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)はドイツの工場でロボットを積極的に投入していく方針だ。第二次世界大戦後のベビーブーム世代の従業員が退職していくためで、人間工学的に体に無理のかかる作業にロボットを投入して労働環境を改 […]

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)はドイツの工場でロボットを積極的に投入していく方針だ。第二次世界大戦後のベビーブーム世代の従業員が退職していくためで、人間工学的に体に無理のかかる作業にロボットを投入して労働環境を改善するほか、生産コストを抑えドイツ工場の競争力を高める狙いもある。VWのホルスト・ノイマン人事担当取締役が2月1日付けの独『ウェルト』紙(日曜版)に明らかにした。

ノイマン取締役によると、ドイツの自動車産業の労働コストは1時間当たり40ユーロを超えており、東欧の11ユーロ、中国の10ユーロ以下を大幅に上回る。また、ロボットの投入による生産コストを試算したところ、投入分野や作業により異なるが、保守やエネルギーコストを含めても3~6ユーロ、平均で約5ユーロになるという。

ベビーブーム世代の従業員は多かったため、ロボットを投入しても後継者となる若い世代の従業員の雇用規模を減らす必要はない、とも説明している。ロボットの積極的な導入は昨年12月に開始した。

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