独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは6日、スウェーデンの首都ストックホルムで実施された代替燃料トラックの実証実験で、同社のバイオエタノール・トラックが最も二酸化炭素(CO2)排出削減効果が高いという結果が出たと明らかにした。
この実証実験はストックホルム市が燃料会社や運送会社と協力して2010~14年まで実施したもので、デュアルフューエル(メタン/ディーゼル)、ディーゼルハイブリッド、バイオエタノール燃料ED95の3タイプの代替燃料トラック50台が参加した。先ごろ公表された実証実験の結果によると、ED95を燃料とするスカニアのトラックのCO2削減率は70%と最高だった。
スカニアのトラックを運行した生鮮食品運送会社 Kyl- och Frysexpressenの Barkensjo社長は、「ED95トラックを数年間運行して言えるのは、文句なしに最高の代替燃料であるということだ」と語った。同社長は自身が運転した経験から、EDトラックと通常のディーゼルトラックとの間に違いは全くないとしている。
スカニアはバイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼルなどの再生可能燃料で走行する大型車両を幅広いラインナップを揃えている。