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2015/2/13

一般・技術・その他 (旧)

EU・米がTTIP第8回交渉会合開催、交渉加速の方針で一致

この記事の要約

欧州連合(EU)と米国は2~6日にブリュッセルで環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の第8回交渉会合を開き、世界最大の自由貿易圏の実現に向けて交渉を加速させる方針で一致した。双方は7月末までに2回の交渉を行うことで合意し […]

欧州連合(EU)と米国は2~6日にブリュッセルで環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の第8回交渉会合を開き、世界最大の自由貿易圏の実現に向けて交渉を加速させる方針で一致した。双方は7月末までに2回の交渉を行うことで合意しており、次回会合は4月にワシントンで開催される見通しだ。

EUと米国は世界貿易の約3割を占める巨大貿易圏で高いレベルの市場開放を実現するため、13年7月から交渉を続けている。EUは15年中の妥結を目指しているが、食品の安全基準をはじめとする規制の調和や投資家保護条項などをめぐり、域内では市民団体などを中心に協定に反対する意見が広がっている。今回の会合は欧州委員会の新体制が発足した昨年11月以来、初めて開かれた正式な交渉で、EU側は年内の合意に向けて交渉を仕切り直す必要があるとの認識を示していた。

EUのベルセロ主席交渉官は5日間にわたる交渉終了後の会見で、「EUと米国はさらに対話を活発化させ、年内に可能な限り交渉を進めることで合意した」と強調。今回の交渉では「建設的な作業」に専念するため、焦点の1つになっているISDS(投資家対国家の紛争解決)条項は議題に盛り込まなかったことを明らかにした。一方、米通商代表部(USTR)のマラニー首席交渉官は「われわれはアクセル全開でTTIP交渉に臨んでいる」としたうえで、「今回は建設的な話し合いができたが、より具体的な進展が求められる」と指摘した。

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