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2015/2/20

企業情報 - 自動車メーカー

アウディ、作業員の動作に合わせて動くロボットを導入

この記事の要約

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)・グループ傘下のアウディは12日、インゴルシュタット工場の生産ラインに作業員の動作に合わせて動くロボットを導入したと発表した。ロボットが箱の中からクーラント膨張タンクを取り出して作業 […]

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)・グループ傘下のアウディは12日、インゴルシュタット工場の生産ラインに作業員の動作に合わせて動くロボットを導入したと発表した。ロボットが箱の中からクーラント膨張タンクを取り出して作業員の手に渡す仕組み。人間と機械がこのような形で直接連携するロボットを最終組み立てラインに導入するのはVWグループでは初めてという。

このロボットは社内で「PART4you」と呼ばれており、「A4」「A5」「Q5」の生産ラインに投入した。腰を曲げて箱の中から部品を取り出す作業は何度も繰り返すと身体への負荷が大きくなるため、ロボットの導入により作業員の負担を軽減する。ロボットにはカメラと吸着カップが付いており、作業員の動きに合わせて適切な位置で部品を手渡すことができるという。このロボットは労災保険組合(Berufsgenossenschaft)の認証を得ている。

アウディは同工場で2013年から同タイプのロボットを「A4」の車体製造に導入しているが、部品を作業員に直接手渡す工程はなかった。車体製造では接着剤を塗布する作業で、ロボットに接着剤のノズルが付いており、作業員がノズルの位置を合わせてスタートボタンを押すと作業を開始する仕組みだった。

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