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2015/2/20

企業情報 - 部品メーカー

ボッシュ、独ソフトウエア会社を買収・IoT事業を強化

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは16日、100%子会社であるボッシュ・ソフトウエア・イノベーションが独ソフトウエア会社のProSystを買収すると発表した。ProSystの買収により、スマートホームやインダストリー4.0(工 […]

独自動車部品大手のボッシュは16日、100%子会社であるボッシュ・ソフトウエア・イノベーションが独ソフトウエア会社のProSystを買収すると発表した。ProSystの買収により、スマートホームやインダストリー4.0(工業のデジタル化)、モビリティー分野のネットワーク化などモノのインターネット(IoT:Internet of Things)に関する競争力を強化する。

両社は13日に買収に関する契約を締結しており、当局の認可を得て取引は成立する。買収価格については公表しないことで合意している。

ProSystはゲートウェイ関連のソフトウエア(プロトコルが異なるネットワーク間の接続を中継するソフトウエア)や家電などの電子機器や自動車、生産設備など様々なものをインターネットで接続するモノのインターネット(IoT)に特化したミドルウエア(オペレーティングシステム(OS)とアプリケーションソフトの中間に位置するソフトウエア)の開発を得意とする。従業員数は約110人で、ドイツのケルンとブルガリアのソフィアに拠点を持つ。

ProSystはプログラミング言語Java(ジャバ)およびOSGI(Javaベースのプラットフォーム)ベースのソフトを開発している。同社の技術を活用することにより、家電などの遠隔操作や天候や電力価格に応じた空調機器(エアコン)の制御などが可能になるという。顧客は家電や自動車、電気通信、エネルギーサービスプロバイダーなどと幅が広い。

ボッシュ・ソフトウエア・イノベーションはIoTに関連した技術(Bosch IoT Suite)の開発を進めている。従業員数は約550人でドイツ(ベルリンなど)のほか、シンガポール、中国(上海)、米国(シカゴ、パロアルト)に拠点を持つ。

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