鉄鋼大手タタ・スチールは12日、スウェーデンの同業SSABから北欧3カ国の帯鋼加工施設を取得すると発表した。北欧地域での製品供給能力を強化するのが狙い。
タタ・スチールはSSABからハルムスタッド(スウェーデン)とナーンタリ(フィンランド)の帯鋼加工施設と、ノルウェーのフレドリクスタにあるNorsk Stal Tynnplaterの持ち株50%を取得する。SSABは欧州委員会から、フィンランド同業ラウタルーキの買収を承認する条件として資産の売却を求められていた。
タタ・スチールが今回取得する加工施設は、せん断、スリッティング、リコイリングなどの加工を行い、自動車、建設、重軽工業などの企業に供給している。各施設の従業員数はハルムスタッドが60人、ナーンタリが70人、フレドリクスタが50人となっている。