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2015/2/27

企業情報 - 部品メーカー

独マーレ、米デルファイからサーマル事業買収へ

この記事の要約

独自動車部品大手のマーレは2月19日、米同業デルファイ・オートモーティブから、冷暖房空調(HVAC)モジュールや空調用コンプレッサー(圧縮機)、冷却部品などを生産するサーマル事業を買収する方針を発表した。カルテル当局の認 […]

独自動車部品大手のマーレは2月19日、米同業デルファイ・オートモーティブから、冷暖房空調(HVAC)モジュールや空調用コンプレッサー(圧縮機)、冷却部品などを生産するサーマル事業を買収する方針を発表した。カルテル当局の認可を経て、2015年秋にも取引は完了する見通し。また、次のステップとして、デルファイのサーマル事業が中国で展開する合弁会社の買収も計画している。

今回の買収対象となる事業の従業員数は約7,600人で、2014年の売上高は約12億米ドル(約10億ユーロ)だった。欧州(ポーランド、スロバキア、ハンガリー)、北南米(米国、メキシコ、ブラジル)、アジア(中国、インド)にある13工場のほか、米国およびルクセンブルクにある開発センターがマーレの傘下に入る。

熱管理システムは、内燃エンジンから電気駆動システム(バッテリーおよびパワーエレクトロニクス)、燃料電池などの駆動システム分野で重要性が増しているという。マーレは2013年に独自動車部品大手ベーア・グループを買収したことにより、サーマル事業がマーレの事業に加わった。今回の買収により、当該事業の競争力を強化する。また、空調用コンプレッサーの技術は、マーレの製品競争力を強化する効果もあるとしている。

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