スウェーデン自動車大手のボルボ・カーズは2月19日に開いたオンライン記者会見で、技術的な不具合など不測の事態が発生しても安全な走行を確保できる自動運転技術を発表した。このようなシステムの導入により、訓練を受けたテストドライバーではなく、一般ドライバーも公道で自動運転車を運転できるとしている。
今回発表した自動運転技術は、技術的な不具合などの非常事態が発生した際、ドライバーが直ぐに操作することができなくても、バックアップシステムが作動して安全走行を確保する仕組みという。航空機のオートパイロットシステムを参考にしたという。
今回の発表は、2014年にスタートした自動運転の大型パイロットプロジェクト「ドライブ・ミー」の一環に位置付けられる。ドライブ・ミーは同社がスウェーデンの運輸管理局などと共同で実施している。イェーテボリ市内および周辺の決められた公道で自動運転システムを装備したボルボ車を100台走行させる計画で、2017年に最初の自動運転車が公道を走行する予定。