英国のバス運行会社、ステージコーチとファーストは2月26日、スコットランド・アバディーン市が主導する水素燃料電池バスの実証運行プロジェクトで、バスが運行するルートを発表した。
同プロジェクトはアバディーン市が進める水素経済推進策の一環として1,900万ポンドをかけて実施されるもので、10台の水素バスを路線バスとして運行し、その事業性や採算性、環境面でのメリットについて検証する。水素バスはベルギーのバスメーカー、バンホールが提供し、水素充填スタンドなどのインフラ整備には工業ガス大手のBOCが協力する。発表によると、ステージコーチが運行する6台はアバディーン市中心部とウエストヒルを結ぶ路線に、ファーストが運行する4台はキングスウェルズとブリッジ・オブ・ドンを結ぶ路線にそれぞれ投入される。
プロジェクトにはアバディーン市議会のほかスコットランド政府、スコットランド開発公社、イノベートUK(旧技術戦略委員会)、スコティッシュ・ハイドロパワー・ディストリビューション、スコットランドガスネットワーク、エレメントエナジーが資金を提供している。