オペルは4日、車載テレマティクスサービス「オンスター」を8月から欧州13カ国で導入すると明らかにした。新車登録から1年間無料で4G LTE接続や緊急通報、スマートフォンによる遠隔操作などのサービスを提供する。
4G LTE接続は3Gよりも10倍の通信速度で、より広範囲での車内コミュニケーションやエンターテイメントを可能にする。ビルトイン型4G LTEは車両の電気系統に統合され、車内での利用専用に設計されており、カバレッジと接続性を最大にするための外部アンテナを備えている。これにより、ユーザーは車内で接続サービスを利用するためにスマートフォンに頼る必要がなくなる。4G LTEサービスはまずドイツ、英国、オランダの3カ国で導入される予定だ。
また、緊急サービスでは、車両にエアバックの起動などの異常が発生すると、車両内のシステムがその状態を自動的にオンスターのサービスセンターに送信し、救援サービスが受けられる。盗難車追跡サービスは、盗難車の追跡を行うだけでなく、盗難車の車速を遠隔から徐々に減速させ、最後は停止させる。スマートフォンによる遠隔操作では、どこにいてもオンスターを呼び出せるほか、オイル残量やタイヤ圧などの情報のチェック、遠隔からの施錠と解錠、車両位置の特定、クラクションや照明の操作などができる。
オンスターは米国、カナダ、中国、メキシコで導入されており、加入者数は700万人にのぼる。