スズキのハンガリー子会社マジャールスズキは5日、新型SUV「ビターラ(VITARA) 」の生産を開始した。同日に行われたラインオフ式典には、ハンガリーのオルバーン首相、小菅駐ハンガリー大使など要人が出席した。
新型ビターラは、スズキが「ジムニー」や従来の「ビターラ(日本名 : エスクード)」で培ってきた本格四輪駆動車やクロスオーバーSUVとしての資質を受け継ぎながら、デザイン、走行性能、安全性能、環境性能など、あらゆる面で進化させた全く新しいコンパクトSUV。卓越した走行性能を追求しただけでなく、ユーザーのライフスタイルを反映できるクルマとして開発した。
サイズは全長4,175mm×全幅1,775mm×全高1,610mm。1.6リッターのガソリンまたはディーゼルエンジンを搭載し、新世代4WDシステム「ALLGRIP」をはじめ、ミリ波レーダー方式による衝突被害軽減システム「レーダーブレーキサポート」や、レーダーで前方車両との距離を測り自動で加減速するアダプティブクルーズコントロールなどの先進技術を採用している。
スズキは同車を世界戦略車と位置づけており、ハンガリーをはじめ、欧州全域に供給するだけでなく欧州外にも輸出する予定。初年度の生産台数は7万台を計画している。