独自動車部品大手のボッシュは、東南アジア市場での成長を見込んでいる。ベルリンとミュンヘンのドイツ商工会議所(DIHK)で行われるASEAN(東南アジア諸国連合)に関する会議に際し、ボッシュの東南アジア事業を統括するマルティン・ヘイズ氏がdpa通信に語った。
東南アジア事業の売上高(2013年)は現在6億3,000万ユーロと、全体(約460億ユーロ)に占める割合はまだ小さい。しかし、ヘイズ氏は、東南アジア地域の売上高の約5割を自動車事業が占めており、東南アジアで増加している中間層にマイカー需要が期待できることから、同事業の大幅な成長を見込んでいる、との見解を示した。特に自動車事業では、マレーシア、インドネシア、タイを重視しているという。
自動車事業以外では、インフラプロジェクトなどの産業分野に商機を見込んでいる。また、シンガポールを中心にモノのインターネット(Internet of Things : IoT)に関連したネットワーク技術やソリューションに成長の好機があると期待しているという。