独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは2月から、インゴルシュタット工場に完成車を輸送先別に移動させる無人ロボット2台を試験導入している。従業員が歩いて移動する時間や労力を節約でき、効率改善に寄与すると見込んでいる。
アウディが導入したのは、「レイ(Ray)」と名付けられたドイツのセルヴァ・トランスポート・システムズのロボット。長さ6メートル、幅3メートルのコの字型のロボットで、フォークリフトのようなツメが付いている。そのツメでタイヤを下から挟むようにして車両を10センチメートルほど持ち上げ、ソフトウエアの制御により、適切な場所に車両を移動させる仕組み。全長5.3メールの車両まで対応できるという。
「レイ」はドイツのデュッセルドルフ空港にも導入されている。
■ VWはカメラ付きメガネを導入
独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は今春にも、本社のあるボルフスブルク工場の部品倉庫に小型カメラ付きのメガネを導入する計画だ。これまでは部品ケースのステッカーからハンドスキャナーで情報を読み取っていたが、同メガネの導入によりハンドスキャナーが不要になり、両手が使えるようになるという。複数のメディアが報じた。
このメガネは、1ユーロ硬貨7枚分または板チョコレート半分と同じ位の重さで、ピーという音やメガネガラスにOKサインを映し出し、正しい部品であることを従業員に伝達する機能も付いている。VWは現在、同メガネの実証試験の最終段階に入っているという。