日立造船(大阪市)は3月10日、ごみ焼却・発電プラントの設計・建設・保守サービスなどを事業とするスイス子会社(出資比率100%)の日立造船イノバ(Hitachi Zosen Inova)が2月末に、独バイオガスプラントメーカーのMTエナジーから、バイオガス精製技術子会社のMTバイオメタン(MT-BioMethan)を買収したと発表した。
MTバイオメタンは、生ごみなど有機性廃棄物から発生したバイオガスから二酸化炭素(CO2)を除去し、バイオガスの純度を高める技術を持つ。今回の取引では、技術、ノウハウ、実績、特許、工場などの資産を一括取得した。バイオガスは発電や熱供給に使用できるが、純度を高めると一般家庭への供給や自動車燃料としての利用が可能になる。
日立造船イノバは昨年、スイスのバイオガスプラント建設会社を買収した。今回のMTバイオメタンの買収により、バイオガスプラントとバイオガス精製装置を組み合わせた幅広い製品の供給が可能になる。