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2015/3/27

一般・技術・その他 (旧)

フォード、内装デザイン改善の技術開発に取り組む

この記事の要約

米フォード・モーターは、車両の内装デザインを向上させるための技術の研究開発に取り組んでいる。アイトラッキングやバイオメトリクスなどを活用してカスタマーインサイトを収集分析し、乗用車やトラックの内装デザインに役立てる。 フ […]

米フォード・モーターは、車両の内装デザインを向上させるための技術の研究開発に取り組んでいる。アイトラッキングやバイオメトリクスなどを活用してカスタマーインサイトを収集分析し、乗用車やトラックの内装デザインに役立てる。

フォードの最高技術責任者(CTO)とグローバル・プロダクト・ディベロップメント担当バイスプレジデントを務めるラジ・ナイール氏は、「車両の内装は近年、自動車の歴史を通じて最も大きな変革を経験している」と指摘。「我々は乗用車とトラックに数多くの有用な新技術を導入しただけでなく、常に素材を改良しデザインを向上させている。これらの取り組みは正しいメッセージを伝えるだけでなく、ユーザーエクスペリエンスを向上させるデザイン言語につながるものだ」と強調する。

フォードによると、実験研究で収集されたデータはデザインチームが「考えうる最高のカスタマーエクスペリエンスを具現化」する際の指針となる。こうしたデザイン面でのイノベーションは、先ごろ発表された新型「GT」でも活かされたという。フォードは自動車以外のデザインプロジェクトにも積極的に取り組んでおり、4月14~19日にイタリアで開かれるミラノサローネ国際家具見本市にはレーシングヨットなどを出展する。新型GTの内装デザインは、こうした異分野のデザインプロジェクトからもインスピレーションを受けている。

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