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2015/3/27

一般・技術・その他 (旧)

東芝、スコットランドの水素実証試験に参加

この記事の要約

東芝は3月18日、スコットランドのファイフ州メチル港で実施される再生可能エネルギーから水素を生成する大規模な実証試験プロジェクトに参加すると発表した。期間は2015年4月~2020年3月まで。水素エネルギーの普及を支援す […]

東芝は3月18日、スコットランドのファイフ州メチル港で実施される再生可能エネルギーから水素を生成する大規模な実証試験プロジェクトに参加すると発表した。期間は2015年4月~2020年3月まで。水素エネルギーの普及を支援するファイフ州の非営利組織ブライト・グリーン・ハイドロゲンやファイフ州など、8団体と共同で実施する。

東芝は、電力の需給予測に基づいて水素の製造・貯蔵を管理する「水素EMS」の提供およびシステム全体の制御を担当する。

同プロジェクトでは、メチル港内の再開発地域にある既存の風力発電設備(750kW)と水電解装置(30kW)に加え、新たに太陽光発電設備(200kW)、水電解装置(60kWと250kW)、水素貯蔵タンク、水素ステーション、燃料電池設備を新設する。

同プロジェクトでは、風力および太陽光発電設備で発電した電力を水電解装置により水素に変換・貯蔵する。水素は、ディーゼルエンジンと燃料電池を搭載した業務用ハイブリッド車25台に使用するほか、燃料電池により再び電力に変換して供給する。

業務用ハイブリッド車は、フォード「トランジット」10台、ルノーのバン「カングー」10台、ごみ収集車2台などを使用する。

同プロジェクトは、スコットランド政府が昨年11月に立ち上げた基金「ローカル・エナジー・チャレンジ・ファンド」から助成を受けている。

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