三菱自動車と仏PSAプジョー・シトロエンがロシアのカルーガで運営する合弁工場ピーシーエムエー・ルス(PCMA Rus)は3月27日、生産を一時停止すると発表した。ロシアの自動車需要の急激な落ち込みに対応した措置で、従業員も100人ほど削減する方針という。同日付けのロイター通信が報じた。
PCMA Rusでは、セダンのシトロエン「C4」とプジョー「408」の生産を4月27日~7月10日まで、三菱自のSUV「アウトランダー」と「パジェロ・スポーツ」は4月27日~5月12日まで生産を停止する。
PCMA Rusはモスクワから南西に180キロメートルのカルーガ州にある。出資比率はプジョーが70%、三菱自が30%。生産能力は年12万5,000台で、2012年に本格的な生産を開始した。
■ PSAのスロバキア工場は増産の見通し
メディア報道によると、スロバキアのトルナバにあるPSAプジョー・シトロエンの工場では、新モデルの生産開始により2017年には年間生産が30万台を超える見通し。新モデルは中型SUVとの報道もある。
同工場では現在、プジョー「208」とシトロエン「C3ピカソ」を生産している。2014年は前年比2.7%増の25万5,176台を生産した。2015年は27万5,000台に増え、2016年も同水準を維持する見通しという。