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2015/4/30

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SGL、炭素繊維材料をBMWの新型「7シリーズ」に供給

この記事の要約

独炭素製品大手のSGLグループは4月24日、独高級車大手のBMWがこのほど概要を発表した新型「7シリーズ」に炭素繊維材料を供給していると明らかにした。ルーフフレームに使用する炭素繊維材料のほか、炭素繊維織物と炭素繊維のリ […]

独炭素製品大手のSGLグループは4月24日、独高級車大手のBMWがこのほど概要を発表した新型「7シリーズ」に炭素繊維材料を供給していると明らかにした。ルーフフレームに使用する炭素繊維材料のほか、炭素繊維織物と炭素繊維のリサイクル製品を供給している。

炭素繊維は、BMWとSGLグループが設立した合弁会社SGLオートモーティブ・カーボン・ファイバーズ(SGL ACF)が米ワシントン州のモーゼスレイク工場で生産している。この炭素繊維は、完全自動化された設備で予備成形したプリフォームと呼ばれる状態でBMWグループに直接供給し、BMWが炭素繊維複合材料(CFRP)部品に加工する。

炭素繊維織物と炭素繊維のリサイクル製品は、ドイツにあるSGL ACFのヴァッカースドルフ工場が生産する。リサイクル製品は、BMWとSGLが共同開発したもので、Cピラーやトランクルームの仕切り板として使用されている。

BMWはこれまで、電気駆動車(エレクトロモビリティー)に特化したサブブランド「BMW i」で炭素繊維複合材料(CFRP)を積極的に導入してきた。「i」シリーズで培ったCFRPの技術を新型「7シリーズ」に導入することにより、CFRPの採用を高級量産車にも広げた。

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