スイスの電池メーカー、ルクランシェとフィンランドのエンジニアリング企業ヴィセド(Visedo)は4日、戦略提携を結んだと発表した。ルクランシェのバッテリーシステムを搭載したヴィセドの電気ドライブトレインのマーケティング、販売、開発で協力する。
ヴィセドのバッテリー制御システムとルクランシェのバッテリーマネジメントのノウハウを融合することによって、BMS(バッテリーマネージメントシステム)プラットフォームを共同開発する。バッテリーとトラクションコントロールシステムを統合することで、EVバスその他のEVソリューションに適用可能な初のプラグアンドプレイ・ドライブトレインが実現する。ヴィセドとルクランシェによるソリューションは、従来製品と比べ30~40%効率が向上するという。
ルクランシェのバッテリーシステムを搭載したヴィセドの電気ドライブトレインは、ある欧州の都市でのEVバスプロジェクトで採用される見通しとなっている。導入試験は成功しており、2016年から30~50のEVバス向けドライブトレインを供給するという。
両社は自動車分野のほか、産業用機械および船舶向けの電気駆動・電気推進システムに関するプロジェクトでも協力することで合意している。