独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と中国の上海汽車(SAIC)はベルリンで3日、両社の合弁会社である上海フォルクスワーゲン(SVW)が電気駆動車(エレクトロモビリティー)を生産する計画に関する合意書に署名した。上海市の嘉定区安亭鎮にあるSVWの旗艦工場の設備を増強し、段階的にVWグループの電気自動車を中国で生産する体制を整える。
具体的には、今後4年間で電気自動車やプラグインハイブリッド車などのエレクトロモビリティーを15モデル以上、中国で生産する計画。4年後をめどにVWの中国市場向けセダン「ラヴィーダ」をベースにした純粋な電気自動車を生産する計画もあるという。
両社はこのほか、2016年からVWのCセグメントの新しいモデルを嘉定区安亭鎮の工場で生産する計画についても合意した。
今回の計画は、中国の合弁会社と共同で2015~2019年の5年間に220億ユーロを投資する計画の一環として実施される。
VWは中国における電気自動車や電気自動車の部品の現地生産や開発を進めていく計画で、燃料電池車やプラグインハイブリッド車の研究も強化していく方針を示している。