独自動車大手のダイムラーは3日、ドイツのデュッセルドルフ工場に燃料電池を動力源とするフォークリフト2台を試験導入すると発表した。2016年末までに工場の物流業務に投入する。今回のプロジェクトは、工場の物流における二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みの一環で、水素・燃料電池技術に関する国家技術革新プログラム(NIP)の枠組みの中で連邦交通・デジタルインフラ省から資金支援を受ける。
デュッセルドルフ工場に導入するフォークリフトは、独フォークリフト大手のリンデ・マテリアル・ハンドリングが製造する。水素燃料は、米エアープロダクツの移動式水素ステーションを導入する。また、独ハム専門大学は報告書の作成などでプロジェクトに協力する。
デュッセルドルフ工場は、住宅地や水資源保護地域に隣接しているため、環境保護の取り組みに注力している。