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2015/6/12

一般・技術・その他 (旧)

BMW、駐車スペース情報サービスの研究プロジェクト実施

この記事の要約

独高級車大手のBMWは6月3~4日に米ミシガン州ノバイで開催されたコネクテッドカー(ネット接続型自動車)の見本市「TUオートモーティブ・デトロイト(旧テレマティクス・デトロイト)」において、駐車スペースを探す時間を短縮す […]

独高級車大手のBMWは6月3~4日に米ミシガン州ノバイで開催されたコネクテッドカー(ネット接続型自動車)の見本市「TUオートモーティブ・デトロイト(旧テレマティクス・デトロイト)」において、駐車スペースを探す時間を短縮することを目指す研究プロジェクト「Dynamic Parking Prediction」の成果を紹介した。同プロジェクトは米交通情報サービス会社のインリックスと共同で実施。見本市ではBMWの電気自動車「i3」に当該システムを搭載し、インリックスの出展ブースに展示した。

BMWは2011年から、駐車スペースを短時間で見つけることができるサービスについての研究に取り組んできた。この取組の一環として、公共の駐車スペースを表示したデジタル地図を大都市を中心に制作してきたという。

今回の研究プロジェクトでは、数千台の試験車両を使用して、匿名の移動データを収集した。駐車場を探している車両と駐車場を出た車両のデータを収集し、駐車スペースの予測モデルとデジタル地図の駐車データを組み合わせ、特定の地域や地区で駐車スペースが空いている可能性が高い場所をディスプレー上に表示する。駐車スペースを探している車両の台数と空いている駐車スペースの数を予測モデルの計算データに活用している。

■ 結果は良好、カーシェアリングサービスに導入も

研究プロジェクトでは信頼性の高い結果が得られたという。また、データを収集する車両の数が増えるほど予測精度は向上するとしている。BMWは、駐車スペースを探す時間が短縮されれば、ドライバーの快適性が向上するだけでなく、近隣の住民の負担も軽減できると指摘する。

BMWグループは、特定の試験車両や独レンタカー大手シクストと共同で実施するカーシェアリング「ドライブ・ナウ」の車両を活用してデータを収集している。将来は、ドライブ・ナウに投入する車両すべてに、この駐車スペース情報サービスを提供することも検討しているという。

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