仏自動車大手のPSAプジョー・シトロエンと仏複合企業のボロレ・グループは17日、電気自動車(EV)の生産・販売やカーシェアリングサービスなどに関する戦略提携を締結したと発表した。
PSAはボロレが開発したEV「ブルーサマー」を生産・販売する。ブルーサマーは4人乗りのカブリオレで、航続距離は200キロメートル。PSAは仏レンヌ工場で2015年9月からブルーサマーの組み立てを開始する。生産能力は1日当たり15台、年間で最大3,500台となっている。
カーシェアリングサービスは当初、欧州でスタートする。将来は合弁会社を設立し、EVおよび低エミッションの内燃エンジン搭載の乗用車と商用車のカーシェアリングサービスを世界で展開する計画。
ボロレはこれまでに、「ブルーカー」「ブルーサマー」「ブルーバス」「ブルートラム」といった電動車両を開発した実績がある。EVを使用したカーシェアリングサービスは、フランス(パリ、リヨン、ボルドーおよび各都市の周辺地域)や国外でも実施している。
PSAは2013年から様々なカーシェアリングサービスを実施している。フランスのほか、ドイツのベルリンではシトロエンのEVを使用したサービス「Multicity」を実施。2009年にはプジョーがレンタカーサービス「Mu by Peugeot」を開始した。